【総まとめ】2019年度の吹奏楽コンクールの課題曲や音源についてまとめてみました！

こちらの記事では、2019年度の吹奏楽コンクールの課題曲や音源、曲の特徴などについて調べてみました。
今年は３曲がマーチが選ばれる結果となり、曲ジャンルに偏りがでる結果となりました。

課題曲の音源や特徴もまとめてみましたので、2019年度吹奏楽コンクールの曲情報をまとめて見ていきましょう。

2019年度吹奏楽コンクール課題曲の概要
2019年度吹奏楽コンクール課題曲の作曲者・指揮者インタビューはこちら
【参考音源】吹奏楽コンクール2019 課題曲　Ｉ「あんたがたどこさ」の主題による幻想曲
【参考音源】吹奏楽コンクール2019 課題曲　ＩＩ　マーチ「エイプリル・リーフ」
【参考音源】吹奏楽コンクール2019 課題曲　ＩＩＩ　行進曲「春」
【参考音源】吹奏楽コンクール2019 課題曲　ＩＶ　行進曲「道標の先に」
【参考音源】吹奏楽コンクール2019 課題曲　Ｖ　ビスマス・サイケデリアⅠ
まとめ

2019年度吹奏楽コンクール課題曲の概要

Ｉ	「あんたがたどこさ」の主題による幻想曲（第29回朝日作曲賞受賞作品）	林　大地	約４分
ＩＩ	マーチ「エイプリル・リーフ」	近藤　悠介	約３分
ＩＩＩ	行進曲「春」	福島　弘和	約３分
ＩＶ	行進曲「道標の先に」	岡田　康汰	約３分
Ｖ	ビスマス・サイケデリアＩ　（高大職一のみ）（第11回全日本吹奏楽連盟作曲コンクール第１位作品）	日景　貴文	約４分半

参考：一般社団法人　全日本吹奏楽連盟

2019年度の吹奏楽コンクールの課題曲が出揃いました。今年の大きな変化は課題曲２から４全てマーチになった点でしょうか。
従来ならば、２曲マーチ・２曲クラシック系の選曲だったのですが、今年は曲のジャンルがおおきく変ってきました。

少し課題曲の内容について感じたことを書いてみます。

課題曲１『「あんたがたどこさ」の主題による幻想曲』

第２９回朝日作曲賞受賞作品となっていて、有名な「あんたがたどこさ」
のメロディーにのせて曲が進行していく楽曲です。一見するとキャッチーですが、実際にはかなり綿密に作り込まれている印象です。
完成度を上げるのに苦労するタイプの曲で難易度は高そうに見えますね。

課題曲２　マーチ「エイプリル・リーフ」

典型的なマーチ構成で、今までのコンクールでよく聞いてきたパターンの曲となっています。
全体的にボリュームを抑えていて、木管が前に出てくるタイプの楽曲かと思います。

課題曲３　行進曲「春」

課題曲２が静かなマーチだとすれば、こっちは明るさのある仕上がりになっています。こちらもメロディーを木管が
多く担当していて、金管が抑え気味になっていますね。いつものマーチのラインナップだと、金管がかなり前に出てくる曲が多かったので、
今年の選曲はかなり木管の負担が大きいでしょうか？

課題曲４　行進曲「道標の先に」

強弱が強いマーチの楽曲になっています。かなり力強い印象が出ています。他のマーチ課題曲に比べると
音量が必要だと思います。金管が前に出てくるよく聞くマーチ編曲に仕上がっています。

課題曲５　ビスマス・サイケデリア１

不協和音を表面にだしたかなり実験的な色が強い楽曲です。必要とされる技術レベルはやはり一番高いです。木管楽器のアンブシュアを上げ下げする表現などが特徴的で、音へのこだわりが試される１曲と言えると思います。映画などのBGMのような構成ですね。

今年の課題曲は、全体的に見ると木管が前面に出てきていて、負担が大きくなった印象がありますね。
木管のテクニックや音の合わせ方の上手さを見られる構成が多いと感じました。

2019年度吹奏楽コンクール課題曲の作曲者・指揮者インタビューはこちら

２０１９年課題曲の作曲家と指揮者インタビューがこちらから見られます。

『「あんたがたどこさ」の主題による幻想曲』が第29回朝日作曲賞を受賞、2019年度吹奏楽コンクール課題曲に採用された、尚美ミュージックカレッジ専門学校出身の林大地さん。
そして吹奏楽連盟からの委嘱で『行進曲「春」』を作曲した、同校で講師を務める福島弘和さん。
東京佼成ウインドオーケストラ正指揮者で同校の客員教授も務める大井剛史さんが、ふたりの作曲家に話を聞いた。

福島さんのは課題曲３　行進曲「春」を吹奏楽連盟から委嘱を受けて作曲されたとのことで、作曲の際に意識されたことなどを語っています。
どういったものを題材にしているのか、どういった考えで楽曲制作をされているのかといったことも知れるので、ぜひ課題曲の参考にしてみてください！