大切な時間を映像に残すということ。今までとこれから。

大切な時間を映像に残すということ。今までとこれから。

 

映像で記録していくことで、様々な楽しみ方が広まっていきました。

 

360度カメラが登場し、その日の空間へ入り込むことができるようになりました。

思い出を記録するということにおいて、絵画、彫刻、写真、映像と、人類は様々な工夫を重ねて、現在の技術まで来ることができました。

映像の技術進化を振り返りつつ、思い出を撮影する大切さについて記したいと思います。

 

1 昔は大変。お金も時間も手間もかかった。

 

家庭用で映像を記録するとなると、昔は8ミリフィルムでした。

幅が8ミリのフィルムに1コマずつ(8ミリは1秒間16コマ)、映像を写真のように撮影する技術。一本のフィルムで撮影できるのが約3分。

それを現像に出して、また一週間ほど待ちます。

3分撮影するのに、時間もお金もかかりました。その上がってきた映像を、映写機を持ってきて、室内を暗くし、白い壁や、シーツなんかをスクリーン代わりにして、みんなで眺めていたのです。

いらない映像を切って、他の映像を足したりする作業も、専用の機材で8ミリの幅の画を一コマずつ確認しながら切って、セロテープのようなもので、継ぎ合わせるのです。

つなぎ合わせた、その一本だけが唯一存在する映像で、今のように録画や焼き増し、データコピーができませんでした。保存する場所が悪いと、カビてしまったり、色あせてしまったり。

 

今でもよく、「レトロ感」を表現するときに、この8ミリフィルムのような雰囲気の演出がなされたりします。

映像に縦線の傷がパッと流れてきたり、チラチラごみが一瞬映ったり。どこかに映写しているように周りがぼやけていたり、映像のピントがなかなか合わなかったり、淡い写真のように劣化していたり。

それは、「思い出を保存」していたのが、8ミリフィルムであり、一本しかないフィルムは、何度もみんなで見ていると、傷もつくし、ホコリも付着していたからです。

 

通常の映画で撮影するフィルムが35ミリ(1秒間24コマ)。テレビ映画(フィルムの場合・太陽にほえろ等)16ミリフィルム撮影。なので、家庭用の8ミリは、写せる情報量も少なく映像的に画質は荒いものでした。

 

その粗さが、ある意味、はかなさを感じさせてくれるのかもしれません。

 

2 家庭用ビデオカメラの登場。

 

そして、ビデオカメラが発売されるようになります。

ビデオテープはフィルムと違い、とても長い時間映像を記録できました。

フィルムでは3分だったものが60分、120分と。

長く撮影できるということは、とても利点で、子供の発表会や、運動会などを撮影するお父さんが増えたりしました。

ビデオカメラが普及していくと、今度は画質の向上が始まります。

フィルムと違い、ビデオは技術的な進化で向上していくものなので、現代に比べたら、初期のビデオ映像は画質も荒く、またカセットテープへの録画だったので、保存場所によってはカビてしまいます。

 

けれど、それを見るテレビ自体がまだブラウン管でのアナログ放送であったこともあり、当時の機材とテレビでは、そこそこキレイな映像で確認できました。

 

テープの場合ぞんざいに扱うと、絡まってしまったりして、もう見られなくなってしまったり、録画を重ねると、劣化していきました。

今のようにデータ自体をコピーするのではなく、再生したものを、他のデッキで再録画していたからです。

 

DV(デジタル)方式になってから、画質は格段に向上した印象を世間に与えました。

実際、ハイビジョンとなり、さらに画質が上がり、家庭用ビデオカメラでも十分なクォリティーを獲得することになり、テレビ番組でも、ロケなどで通常の撮影カメラとして使用されることも増えていきました。

 

3 パソコンの普及。

 

パソコンによって、家庭用映像もまた変化していきました。

当初はパソコン自体の容量の関係で、映像を取り込むのも、そして、取り込んで編集したものを書き出すのにもとても時間がかかっていました。15分取り込んで、5分だけ編集し、書き出して、一回容量を空けて、また15分取り込んで……。

しかし、インターネットの広がりや、急激に社会にパソコンが広がっていくことで、容量も、早さも、どんどん進化していきました。

パソコンが普及する前のビデオ編集機材は、凝れば凝るほど高額なものも多く、数十万、数百前という単位でした。しかしパソコンでは編集ソフトで映像をキレイなままで劣化することなく仕上げることができます。様々な効果を試すことも、やり直すこともできます。

 

今までは「素人」と「プロ」の差は歴然で、とても分かりやすいものでした。

例えば、予算がない分、8ミリフィルムの暗い画質の映像で、音も割れて、フィルムも擦り切れていたようなもの。ビデオになっても、映像の劣化、効果の少なさ、など、技術的に劣ることが一目で確認できるようなものばかりでした。

 

しかし今までのいわゆる「プロ」と「素人」の境目はなくなってきました。

物凄く、お金がかかっていたことが、デジタル技術の進化で、一気に表現の幅が広がっていったからです。

単純に、制作する側の意欲や、知識、熱量によって、見えづらかったその人たちの「表現」が主張を始めてきました。

業界に所属して、アシスタントとして技術者に学び、その知識と経験を活かし、地位を獲得していくことで成立していた今までの「プロ」から、独学からでも発展し、その作品や商品を提供することによって、人気と信頼を育て、自らで仕事を獲得していくプロへと。プロにも多様性が生まれてきました。

 

4 撮影することと思い出について。

 

8ミリフィルム自体はもう目にする機会も減りましたが、残されてる映像をデジタルに変換するというサービスが出てきました。

ビデオテープも、デジタルに変換するサービスは当然のこと、映像自体の画質の粗さをAI技術により、向上させることも出来るようになってきました。

白黒映像をカラーへと生まれ変わらせる技術。

 

5Gにて大量のデータを高速で通信できるようになります。

タイムラグがなく、生の映像をキレイなまま再現できるようになります。

技術もこれからハイビジョンから、4K、そして8Kへと変化もしていくと思います。

 

テレビがこれ以上画質がキレイになってもしょうがない、もう充分と思うかもしれませんが、今後は、テレビ画面から抜け出した、キレイな映像が現実世界の中に現れていくことと思います。

 

8Kの映像画質になれば、人間の目で認識できる状態では、現実世界のそれとあまり変化がなく確認ができるといわれています。

360度カメラ映像を8Kにて撮影できるようになれば、すぐに、その時代に空間事移動できるような錯覚が生まれることでしょう。

 

映像で記録しておくことは、その時代にすぐに移動できるタイムマシンのような楽しさが、今後生まれていくと思われます。

 

その時代に応じて、今では高額で手が届かないようなサービスも、数年先には当たり前のこととして実現しているかもしれません。そこでは録画された同じ動きしかしない人物が、勝手に動き出ししゃべりかけてくることもあるかもしれません。

 

いつでも時空や空間を移動して、

まだ自分が生まれる前の世界から、子供のころの通学路、もうずっと会っていない友人、もう会うことができない愛犬、喧嘩する前で仲良しだった父親、今までで一番楽しかった文化祭の軽音部での演奏、結婚式のケーキ入刀、プロポーズ直後に二人で見つめた海辺や、お母さんと歩いた買い物の帰り道、ただ心地よかった雨の日の窓辺にも、行こうと思えば行くことができる世界が来るかもしれません。

 

映像に残すということが、スマホに動画機能があることにより、誰でも簡単にお手軽にできるようになりました。スマホのアプリでも簡単に編集出来るようになりました。

沢山の映像を残せることにより、きっとご自分の人生を、自ら「編集」することも出来るのかもしれません。

その当時見えていなかったことが、時間が経過したことにより、また違う価値を今の自分に与えてくれる。技術の進化が、これからとこれまでを結び、より充実した時間を沢山の人が経験できる、そんな日が来るのではないかと思います。

 

素敵な時間を、ぜひ映像に残しておいてください。

 

 

プロの撮影

https://pro.omobic.com/

 

売上金の一部で以下の団体を支援しています

全日本ピアノコンクール 全日本弦楽コンクール