素人でも料理が美味そうに撮影できちゃう5つのポイント

 

素人でも料理が美味そうに撮影できちゃう5つのポイント

 

カメラの初心者(スマホ撮影含む)が魅力的な写真撮影をするための実践的なポイントを紹介します。

 

料理が出されたら食べる前の撮影、というのが習慣化している人も多いですね。スマホとSNSの普及に比例して、料理写真を気軽に撮る人が増えています。

とはいえ簡単で意外と難しいのが料理撮影。実物は超美味しそうな料理なのに、いざ写真を撮ってみたらアララ……という経験ありますよね。 今回は美味しい料理の雰囲気が伝わる写真を撮るためのコツやテクニックを紹介します。

 

  1. 自然光の明るい場所で撮る

太陽の自然光の下で撮影すると自然な色が表現できます。明るく美味しそうな風合いになります。

しかし殆どの食事は屋内ですよね。窓際など自然光が入りやすい場所に料理を移動させて撮影しましょう。

良い例

良い例

 

こちらのプチケーキの写真は、自然光を利用してうまく撮影されています。ナチュラルな色合いでいかにも「手作り」という感じがします。

 

良い例2

 

こちらは美味しそうなうな海鮮丼のイメージを際立たせるため周囲をぼかしてします。

あえて薄暗い店内に自然光の明るさを入れることで、食べ物の存在感を最大限に引き出しています。

 

 

イマイチな例

イマイチな例

 

 

写真自体は普通なのですが、蛍光灯で撮影しているためか、部分的にライトの光が目玉焼きに反射しているのが気になります。

パンがおいしそうに見えないのは、全体的に光が当たることで影が出ず立体感に欠けるからです。

蛍光灯が発する青白さが料理に反射すると、不自然な色合いになってしまいますね。

 

  1. 料理以外のものは枠に入れない

「なるべく不必要なものを写さない」ということも料理撮影では大事なポイント。

余分なものが写っていると、メインの料理がぼやけてしまいます。料理以外のものは、撮影前にテーブルを整理して配置しましょう。

良い例

良い例

 

テーブル装飾や小物を入れたくなりますが、メインの料理を1点に絞り際立たせることで写真の料理と向き合うことができます。

まさに今から自分が食べるソーセージのような気になりますね。

 

悪い例

悪い例

つっこみ所が満載の写真です。これは極端ですが、目が料理にいきません。何の料理だったか覚えことすら難しいでしょう。

 

悪い例2

こちらも料理以外の部分に目がいきますね。子供の存在まで連想してしまいます。

テーブルクロスもできれば無地のほうが、料理の雰囲気(辛さや暖かさ)が引き立ちます。

 

 

  1. あえて中心からはずして撮影する

素人にありがちなのが「料理全体の情報を伝えたいあまり、中央に納めてしまうこと」です。

 

良い例

良い例

奥の小皿は失敗ですが配置としては手前のパスタがおいしそうに見えますね。ピーマンや玉ねぎの具まで情報として伝わってきます。

お皿の表面積が半分になることでパスタの色合いが目立ちます。

 

良い例2

どんぶりの下部をカットすることで料理の色合いがうまく表現されています。

すこし横にずらすだけで、「撮影しますよー いきますよー」な感じが出ません。

左右にずらした空きのスペースはそのままでも大丈夫ですが、小鉢やお酒を小道具として配置することで華やかさや賑やかさを演出できることもあります。素材にこだわっているなら調理前の素材を並べてみてもよいかもしれません。

 

 

 

 

悪い例

悪い例

 

いやいや悪い写真とは言えないのですが、写真としては単調な印象の一枚です。

デーンと中央に置いただけのオムライスはレストランというより我が家の料理という感じになります。

もっとトリミングしたり左右のどちらかに移動するなど撮影の配置・構図にはちょっとした工夫も大切です。

 

  1. 斜めのアングルを意識する

料理撮影は斜め45℃からの撮影が一般的に良いとされています。目の前の料理が普段わたしたちが食卓で目にする料理の角度と同じです。さらに臨場感のある写真となり、真横や真上から撮影された写真では普段見覚えの無い雰囲気となって身近な印象を失ってしまいます。

良い例

良い例

コンビニのグラタンですが、写真に臨場感がありとてもおいしそうに見えます。

 

悪い例

悪い例

 

SNSなどでよく見るアングルです。自分が作った料理の全容を1枚で見せたいという都合がこのような構図になっていると思われます。

ご飯茶碗もきれいで見せたいのは分かりますが、「美味しそう」というポイントからは少し外れてしまいます。

 

悪い例

とても惜しいのですが、少し横から撮影しているために奥の不必要なものまで写り込んでしまうだけでなく、茶碗とご飯の面積が同じくらいになってしまいメインに集中できない様子。

 

 

5.シズル感

 

ちょっと一工夫でさらにワンランク上の料理写真が撮れます。さらに臨場感や華やかさなどをプラスして「食べたい!」と思わせる構図です。

 

良い例

良い例

本来動いているものを撮影することで、動画のような臨場感を表現できます。いまここに料理があるかのような思いになりますね。

 

良い例2

写真からジュウジュウ音が聞こえてきそうです。 油の照りや跳ね返りが見る人の想像力を刺激します。

空腹時にこのような写真を見たらたまりませんね。レストランなど飲食店はこのシズル感のある写真を、広告に出せるかが勝負とも言えます。

野菜なら水滴、ラーメンなら湯気、マグロの寿司なら照り、というように新鮮さや熱々さを強調することで「美味しそう」な写真が撮影できるのです。

 

まとめ

いかがでしょうか。単に料理をカメラの画面いっぱいに入れて撮影するのとは大きな違いが出てきますね。

夜の撮影なら仕方ありませんが、お昼であれば自然光を利用してください。撮影時はテーブルの上を片付けてください。

それだけで美味しそうな写真が撮れるはずです。

あとは自分だけの一工夫を見つけて、オリジナルのシズル感を撮影してみるのも効果ありですね。

スマホで撮影してもきっとステキな写真が撮れるはずです。

 

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